Changes between Initial Version and Version 1 of TracCgi


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Nov 17, 2012, 6:20:07 PM (12 years ago)
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trac
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  • TracCgi

    v1 v1  
     1= CGI として Trac をインストールする = #InstallingTracasCGI
     2
     3{{{
     4#!div class=important
     5  ''Trac を CGI 経由で使用するのは、他の方法である [TracModPython mod_python], [TracFastCgi FastCGI] や Windows 上の [trac:TracOnWindowsIisAjp IIS/AJP] よりも極めて遅いことに注意して下さい。''
     6}}}
     7
     8CGI スクリプトは、 Web サーバがリクエストを受信した時にアプリケーションを起動するためのエントリポイントになります。下記のスクリプトで `trac.cgi` を生成できます:
     9{{{
     10trac-admin /path/to/env deploy /path/to/www/trac
     11}}}
     12`trac.cgi` は、 Web ブラウザから実行可能なパスの通った `cgi-bin` フォルダに置きます。このコマンドは与えられたパスの `htdocs` に `静的リソース` ファイルをコピーします。
     13
     14== Apache web-server 設定 == #Apacheweb-serverconfiguration
     15
     16[http://httpd.apache.org/ Apache HTTPD] を使用している場合、 Trac で CGI を動作させる設定方法は 2 通りあります:
     17
     18 1. `ScriptAlias` を使用し、 `trac.cgi` スクリプトを URL にマップする。(推奨)
     19 2. CGI プログラムが実行可能な、 Web サーバ上のディレクトリ (通常は `cgi-bin` が使用される) に `trac.cgi` ファイルをコピーする。シンボリックリンクでも代用できますが、その場合 `cgi-bin` ディレクトリでは `FollowSymLinks` オプションを有効にして下さい。
     20
     21`http://yourhost.example.org/trac` で Trac を実行するには、インストールしたマシンのApache の設定ファイルに、 `trac.cgi` パスに変更した上で、`ScriptAlias` ディレクティブを追加します。
     22{{{
     23ScriptAlias /trac /path/to/www/trac/cgi-bin/trac.cgi
     24}}}
     25
     26 ''このディレクティブを使用するには `mod_alias` モジュールを有効にしておく必要があります。''
     27
     28Trac のプロジェクトが 1 つの場合、 `TRAC_ENV` 環境変数を使用してプロジェクトへのパスを指定する必要があります:
     29{{{
     30<Location "/trac">
     31  SetEnv TRAC_ENV "/path/to/projectenv"
     32</Location>
     33}}}
     34
     35もしくは、複数のプロジェクトを扱うために、それらの親ディレクトリを `TRAC_ENV_PARENT_DIR` を使用して設定することができます。
     36{{{
     37<Location "/trac">
     38  SetEnv TRAC_ENV_PARENT_DIR "/path/to/project/parent/dir"
     39</Location>
     40}}}
     41
     42 ''Note: `SetEnv` ディレクティブを使用するには `mod_env` モジュールをインストールし有効にしておく必要があります。 trac.cgi に TRAC_ENV を設定することで代用できます。 "try" と "from trac.web ..." の間に以下のコードを加えてください:''
     43
     44{{{
     45    import os
     46    os.environ['TRAC_ENV'] = "/path/to/projectenv"
     47}}}
     48
     49 ''もしくは、 TRAC_ENV_PARENT_DIR を設定します:''
     50
     51{{{
     52    import os
     53    os.environ['TRAC_ENV_PARENT_DIR'] = "/path/to/project/parent/dir"
     54}}}
     55
     56[http://httpd.apache.org/docs/suexec.html Apache suEXEC] 機能を使用している場合、 [http://trac.edgewall.org/wiki/ApacheSuexec ApacheSuexec] を参照して下さい。
     57
     58システムによっては、`trac.cgi` ファイルの shebang 行を編集して、実際に Python がインストールされているパスを指すように修正する必要がある ''かもしれません''。 Windows システム上では、 Windowsが .cgi ファイルを実行できるように設定する必要があるでしょう。 (エクスプローラ -> ツール -> フォルダオプション -> ファイルの種類 -> CGI を Python と関連付ける)
     59
     60== 静的なリソースをマッピングする == #MappingStaticResources
     61
     62このままでも Trac はスタイルシートや画像ファイルなどの静的なリソースを扱えますが、 CGI のセットアップとしては '''妥当な設定とは言えません'''。 Web サーバ自身がはるかに効率良くに直接扱うことができるドキュメントまで、 CGI スクリプトとして呼び出してしまうという結果になるからです。
     63
     64[http://httpd.apache.org/ Apache] のような Web サーバはリソースに対して "Alias" を設定することで仮想の URL を与え、サーバのファイルシステムのレイアウトとは異なる位置にマップすることができます。すでに CGI スクリプトに対して `ScriptAlias` を定義していますので、ファイルシステム上の静的リソースを含んだコンテンツをマッピングすることで CGI スクリプトの要求を回避します。
     65
     66CGI スクリプトの `ScriptAlias` を追記したブロックより '''上に''' 以下のブロックを追記します。ファイル名とロケーションは適宜変更してください:
     67{{{
     68Alias /trac/chrome/common /path/to/www/trac/htdocs
     69<Directory "/path/to/www/trac/htdocs">
     70  Order allow,deny
     71  Allow from all
     72</Directory>
     73}}}
     74
     75Note: `trac.cgi` スクリプトを `/trac` にマップしている場合、その一部である `/chrome/common` を加えたパスに対するリクエストは、静的リソースで処理するように割り込みを加えます。
     76
     77例えば、Trac が `/cgi-bin/trac.cgi` にマッピングされているとしたら、 Alias の URL は `cgi-bin/trac.cgi/chrome/common` となります。
     78
     79同様に、静的なリソースを project の htdocs ディレクトリで使用している場合 (テーマの中で /chrome/site を参照しているなど)、 プロジェクトディレクトリの htdocs に Apache の設定を行うことが出来ます (再度、 CGI スクリプトの `ScriptAlias` を追記したブロックより '''上に'''、以下のブロックを追記します。ファイル名とロケーションは適宜変更してください):
     80
     81{{{
     82Alias /trac/chrome/site /path/to/projectenv/htdocs
     83<Directory "/path/to/projectenv/htdocs">
     84  Order allow,deny
     85  Allow from all
     86</Directory>
     87}}}
     88
     89あるいは `/trac/chrome/site` をハックする場合は、 [wiki:TracIni trac.ini] に `htdocs_location` のオプションを設定することができます。
     90{{{
     91[trac]
     92htdocs_location = http://yourhost.example.org/trac-htdocs
     93}}}
     94
     95Trac は HTML ページに静的リソースを組み込むときに、この URL を使用するようになります。もちろん、それでも、特定の URL が指定されたときに 例えば、 Web サーバーのドキュメントルートにディレクトリをコピーするなり、シンボリックリンクを張るなりして、Web サーバ経由で、 Trac が `htdocs` ディレクトリを利用できるようにしておく必要があります:
     96{{{
     97$ ln -s /path/to/www/trac/htdocs /var/www/yourhost.example.org/trac-htdocs
     98}}}
     99
     100Note: `htdocs` ディレクトリの内容を取得するには、最初に TracAdmin の `deploy` コマンドを使用して、対応する Trac リソースを展開する必要があります。
     101[[TracAdminHelp(deploy)]]
     102
     103
     104== 認証を追加する == #AddingAuthentication
     105
     106Apache で認証を追加する最も単純な方法はパスワードファイルを作ることです。 `htpasswd` プログラムを使用してパスワードファイルを作成します:
     107{{{
     108$ htpasswd -c /somewhere/trac.htpasswd admin
     109New password: <type password>
     110Re-type new password: <type password again>
     111Adding password for user admin
     112}}}
     113
     114一番最初のユーザ以外は "-c" オプションは必要ありません:
     115{{{
     116$ htpasswd /somewhere/trac.htpasswd john
     117New password: <type password>
     118Re-type new password: <type password again>
     119Adding password for user john
     120}}}
     121
     122  ''`htpasswd` についての詳細は man を見てください。''
     123
     124ユーザを作成した後、 TracPermissions の記述通りユーザに権限を設定することができます。
     125
     126Apache の設定ファイルの中にパスワードファイル名を記述し、認証を有効にする必要があります:
     127{{{
     128<Location "/trac/login">
     129  AuthType Basic
     130  AuthName "Trac"
     131  AuthUserFile /somewhere/trac.htpasswd
     132  Require valid-user
     133</Location>
     134}}}
     135
     136複数のプロジェクトを持っている場合でも、パスワードファイルはプロジェクトで共通なものを使用することができます:
     137{{{
     138<LocationMatch "/trac/[^/]+/login">
     139  AuthType Basic
     140  AuthName "Trac"
     141  AuthUserFile /somewhere/trac.htpasswd
     142  Require valid-user
     143</LocationMatch>
     144}}}
     145
     146より堅固なセキュリティのために、 SSL を有効にするか、少なくとも "基本認証" の代わりに "ダイジェスト認証" を使用することを推奨します。より詳しい情報については [http://httpd.apache.org/docs/2.0/ Apache HTTPD documentation] を参照して下さい。例えば、Dian 4.0r1 (etch) システムの上では、Apache 構成における関連セクションは下記のように記述できます。
     147{{{
     148<Location "/trac/login">
     149    LoadModule auth_digest_module /usr/lib/apache2/modules/mod_auth_digest.so
     150    AuthType Digest
     151    AuthName "trac"
     152    AuthDigestDomain /trac
     153    AuthUserFile /somewhere/trac.htpasswd
     154    Require valid-user
     155</Location>
     156}}}
     157.htpasswd ファイルは htpasswd の代わりに htdigest を使って、以下の通りに作成する必要があります:
     158{{{
     159# htdigest /somewhere/trac.htpasswd trac admin
     160}}}
     161上記の "trac" パラメータは 上の !AuthName と同じ値にします (apache-docs の "Realm")。
     162
     163----
     164See also:  TracGuide, TracInstall, [wiki:TracModWSGI], TracFastCgi, TracModPython